UbuntuのUnity上でUnity3Dを動かす
はじめに
以前Ubuntu向けのUnity3D(デスクトップ環境と混ざってややこしいので今回はゲームエンジンの方はUnity 3D表記とします)のEditorが開発されている、
という話は聞いていたのですが、その後どうなったのかなぁ〜と思ったらちゃんと開発が続いていました。
というわけで、Unity 3Dと、スクリプトを書くためのJetBrains Riderをインストールした話をまとめます。
※2017年4月現在、Ubuntu用のUnity 3Dはあくまで開発版であるため、予期せぬバグなどが存在する恐れがあります。
準備
gdebi
後述しますが、Ubuntu用のUnity 3Dは.debファイルとして入手できます。
この.debファイルをインストールするときに、依存するパッケージが不足している場合に自動でインストールしてくれる「gdebi」をインストールします。
sudo apt install gdebi
【参考】
- » ローカルでdebパッケージをインストールするとき依存関係も解決してくれる「gdebi」 - unskilled
Nodebrew
Unity 3DのインストールにはNode.jsが必要になります。
Angularなどの開発のため、新しいバージョンのものを使いたかったのでNodebrewをインストールし、
ver.7.9.0をインストールしました。
(Node.jsのインストールは延々ログが出力されるのと、ちょっと時間がかかったため不安になりましたが、無事一発でインストールできました)
インストールが終わったら、使用するNode.jsとして、インストールしたver.7.9.0を指定しておきます。
nodebrew use v7.9.0
【参考】
その他
後述しますが、Riderを使うためにはMono ver.4.4以上が必要なためインストールするのですが、
Unity 3Dをインストールする前に入れておくと、古いパッケージをインストールするのを防げるかもしれません。
Unity 3Dのインストール
Ubuntu用のUnity 3Dの.debファイルのリンクはここにまとめられているようです。
(2017年4月現在の)最新版はなぜか下から2番目にある5.6.0f3だと思いますので、
これをダウンロードし、下記のコマンドでインストールします。
sudo gdebi ダウンロードしてきた.debファイル
エラーが無くインストールが終われば完了です。
WindowsやMac用と同じように、ログインやライセンスの選択を行います。
起動後もWindowsやMac用と同じように使用可能ですが、何故かScene上でカメラを回転させる操作が、
左クリックではなく右クリックなのはちょっと違和感が。。。
Riderをインストールする
RiderはJetBrainsのサイトからEAP版をダウンロードして任意の場所に展開します。
Linux版はインストーラーが付属しているのではなく、binフォルダ内にあるrider.shというファイルをターミナルで実行することでRiderが起動します。
よ〜し、じゃあ試しに何か作ってみるかぁ〜、と思ったところ。。。
エラーでRiderが起動しませんでしたorz
Riderでプロジェクトを作成した場合も、下記のようなエラーが出てソリューションファイルの読み込みができませんでした。
Solution 'New Unity Project' load failed: MsBuild not found on this machine
Monoのインストール
エラーでググったところ、どうやらバージョン4.4以上のMonoがインストールされていないのが原因とのこと。
ただ、そのまま「apt install mono-runtime」としてしまうとそれより古いバージョンがインストールされてしまうため、
公式を参考にリポジトリを追加してインストールします。
インストールするのは、「mono-runtime」「mono-devel」「mono-complete」の3つです。
sudo apt install mono-runtime mono-devel mono-complete
【参考】
- Install Mono on Linux - Mono
- JetBrains Rider EAP on Linux - Solution load failed: MsBuild not found - Stack Overflow
- Project Rider system requirements – JetBrains Rider Support
これで勝ったな、ガハハ
おわりに
Monoのあたりでちょっと手間取ったものの、割とすんなりインストールできてよかったです。
これでいよいよどのOSを選んでも不便なく開発できるようになってきましたね(๑•̀ㅂ•́)و✧
ちなみにタイトルにまでしたUbuntuのUnity上でUnity 3Dを動かす、というのは、
何故かデスクトップ環境をUnity8にしたところ、ウインドウが謎の点滅を起こしたためわずか数分で終了しましたorz
やったー、Unity3D on Unityが実現した😀
— 🍅増井将則(Nullable) (@masanori_msl) 2017年4月25日
あとはJetBrains Riderのインストールやな。 pic.twitter.com/0utL670LQn
まぁGnome3上では快適ですので。。。^^;