【今日の一枚】『Oceania』The Smashing Pumpkins
オルタナティブ・ロックを代表するバンドの一つ、The Smashing Pumpkinsの2012年のアルバム。
解散など困難の末に生み出された曲は、
潰れたような歪みを持ちながらもどこかスコンと明るく抜けて響きます。
「The Celestials」のアコギに絡むようにして入るアルペジオ、押し潰されたようなドライヴサウンドは聞き所。
UKロック的な哀しみを持った「My Love Is Winter」「Oceania」も良いですね。
続く「One Diamond, One Heart」や「Pinwheels」は打ち込みやシンセが入って、
それまでの曲とはまた違った一面を感じられます。
オリジナルメンバーが中心人物であるビリー・コーガン氏しかいないこともあり、
90年代の音を期待して聴くとガッカリするかもしれません。
しかし彼らが”新しい音”を作っていくのなら、この1枚は転換点となる気がします。