JJUG CCC 2017 Springに行ってきました
- はじめに
- G+H 1: 非機能要件とSpring Boot
- G+H 2: Vue.js + Spring Bootで楽しくフルスタック開発やってみた
- F 3: SpotBugs(FindBugs)による大規模ERPのコード品質改善
- G+H 4:Javaエンジニアに知って欲しいRDBアンチパターン
- E5: Javaで実装して学ぶOAuth 2.0!
- A+B 6: Java8プログラミング ベストプラクティス & きしだが働いてるかどうかIDEのメモリ使用状況から機械学習で判定する
- M 8: Ordinary Object Pointer について調べてみた
- 懇親会LT
- おわりに
はじめに
5/20に行われたJJUG CCC 2017 Springに参加してきました。
感想を一言で言えば、行ってよかった楽しかった!ということに尽きます。
…まぁもう少したくさんの方と話できればよかったとか、後述する懇親会でのLTの話とか思うことも色々ありはしますが。
せっかくなので、各セッションの感想などを書いてみたいと思います。
なお、スライド資料は下記を参照することにします。
JJUG CCC 2017 Springスライドまとめ(随時更新) #jjug_ccc - メンチカツには醤油でしょ!!
※各感想は私の理解に基づくもので、今後資料を見直していく中で間違いを見つけましたら修正する予定です。
G+H 1: 非機能要件とSpring Boot
まず非機能要件とは何か、という話からでしたが、
よくよく考えてみると機能要件と非機能要件の分類って難しくね?という話に。
この分類についてIPAの非機能要求グレードが紹介され、
非機能要求を段階的に細分化していく様子を見せてくれていました。
後半は、それらをSpring Bootで実装する方法について。
ここで登場していたSpring Actuatorは、前から気になっているSpring Securityなどに加えて、自分でも触ってみたいと思いました。
G+H 2: Vue.js + Spring Bootで楽しくフルスタック開発やってみた
フロントエンドでVue.jsを使っていくための構成や、Spring Bootに組み込む上で効率的なビルド方法などについて紹介されました。
変更を即時反映するところなどはAngularなどでも同じような機能が用意されているため、
Vue.jsだけでなく、今のJSフレームワークを使って開発する場合に参考にできる、と感じました。
F 3: SpotBugs(FindBugs)による大規模ERPのコード品質改善
FindBugsをForkしたSpotBugsがなぜ生まれたのか、また数ある静的解析ツールの中から、
なぜSpotBugs(FindBugs)が選ばれたのかなどが紹介されました。
現状では、静的解析ツールは一つだけでなんでも賄うのではなく、
状況に合わせて組み合わせるしかないこと、また開発効率が落ちると使ってくれなくなるため、速度重視の解析と網羅性を高めた解析を組み合わせる、という話が印象的でした。
G+H 4:Javaエンジニアに知って欲しいRDBアンチパターン
DBというのはアプリケーションのコードやサービスより長く使われることが多いため、
最初の設計がまずいと後々大きな負債になってしまう、という話からスタート。
RDBのアンチパターンを面白く紹介しつつ、しっかりと最初に設計を行うこと、
また状況に合わせてリファクタリング(移行期間はアプリケーションのコードなどと比べ長くかかる)を行う必要がある、ということを説明されていました。
また、モニタリングの監視を行うことで、
障害が発生する前にあらかじめ対処しておく必要がある、というところも印象的でした。
E5: Javaで実装して学ぶOAuth 2.0!
OAuth2.0の基礎からJava EEでどう実現するかを紹介されていました。
まずは認可と認証の違いや下記の4人の登場人物と、それぞれの役割について。
- リソースオーナー
- リソースサーバー
- クライアント
- 認可サーバー
そして認証、認可の流れを噛み砕いて説明、という内容でした。
OAuth2.0の仕様としてすべてが決まっているわけではなく、
実現しなければいけないことだけが決まっていて、具体的にどうするかは決まっていない、という部分があるのが印象的でした。
また、いくどとなく仕様を正しく理解する必要性を強調されていたのも印象的でした。
柔らかく解説されていたとはいえ、完全に理解するためにはもう少し今回のスライドも含めて資料を読み込む必要があると思いますが、
どういうことを理解していかなければいけないのか、という概要はわかったような気がしました。
また、合間合間の時間確認とともに差し込まれるCM(スポンサー枠の発表でした)が、
だんだん笑いを誘うようになってきたあたり、(狙っていたのかはともかく)とてもうまいと思いました。
対象が異なるとはいえ、どうしても同じような内容になってしまうCMを、楽しく聴くことができたので。
あと、最後のデモは見ているだけで胸が痛く。。。(´・ω・`)
A+B 6: Java8プログラミング ベストプラクティス & きしだが働いてるかどうかIDEのメモリ使用状況から機械学習で判定する
2本立ての内容で、まずはNetBeansのメモリ使用状況を元に、
どのようなデータを使ってNetBeansを活発に使用している・していないかを判断したのか、またその判定の方法が紹介されました。
諸事情から内容がコンパクトになったとのことでしたが、しっかりオチもあっておもしろかったですw
2つ目はプログラミングベストプラクティスで、全体的なところでは可能な限りImmutableにすること、
Java8以上の話ではStream、Optionalを中心に紹介されました。
下記は特に印象に残っています。
- 変数にダミーで値を入れて、状況に応じてその変数に再代入するより、変数をカラにしておいて、条件に応じて値を入れる方が最適化されやすい
- (StreamのforEachの中でif文を使う処理の話で)Optionalは、要素数が一つだけのStreamと見なして、同じような処理を行うことができる。
M 8: Ordinary Object Pointer について調べてみた
Javaのオブジェクトの内部表現であるOrdinary Object Pointerのお話。
例えばString型の変数は内部的にどう表現され、それは何Byteになるのか、というような内容。
正直なところ知識がなさすぎて、ただただなるほど〜と感心するばかりでした。
とはいえ、プログラムの中身が実際にはどうなっているのか、という興味はあるので、
今後もう少し時間をかけて学んでいってみたいと思います。
懇親会LT
懇親会では、飛び込みLTができる、ということでここ最近挑戦しているWebSocketをテーマにLTやってみました。
しかし結果は。。。
— 🍅増井将則(Nullable) (@masanori_msl) 2017年5月20日
5分を想定していたら、3分とそれより短かったことが最大の敗因ですが、
冒頭に余計な話をしすぎてしまったような気がします。
僕も開き直ってデモだけ楽しんでもらっておしまい!とした方が良かったな🤔
— 🍅増井将則(Nullable) (@masanori_msl) 2017年5月20日
バックでSpring boot使ってるんすよ、だけ言って。
でもデモのあたりで反応いただけたのは嬉しかったです😃🙏
今後、LTの時間がわからない場合も資料としてはともかく、話す内容としてはもう少し的をしぼって3分で収まるように作りたいと思います。
また、PCをインターネットに接続し忘れていたため、上記資料が途中から表示されなくなる、という問題もありました。
おそらくキャッシュが途中で消された?のかと思いますが、
ローカル環境にPDF自体は保存していたため、画面に映す資料としてはそちらを使うようにしたいと思います。
ちなみに、Demoで使用した寿司の3Dモデルは下記を使用しています。
https://www.assetstore.unity3d.com/jp/#!/content/37401
懇親会冒頭で寿司で盛り上がる(寿司スポンサーのLINEさん、ありがとうございます!)など、
不安もいっぱいでしたが暖かい反応をいただけて嬉しかったです。
おわりに
気にはなっていたものの、手が出せていなかったこと(例:Spring Security、OAuth2.0)についての話が聴けたので、
どんどん触っていきたいという気持ちが強まりました。
(から回ってる気はしますが)
次回は(採用される・されないはともかく)CfPを出せるよう、もっと突っ込んで調べたり、作ったりしていきたいと思います。
JJUG CCCは初の参加でしたが、今回からは託児所が導入されたり、
参加人数が1000人を超えるなど、ただただ感心するばかりです。
これも幹事の方々や、ボランティアスタッフの方々、スポンサーの方々のおかげだと思います。 本当にありがとうございました!