【今日の一枚】『Largo』Brad Mehldau
アメリカ出身のピアニスト、Brad Mehldauの2002年のアルバム。
全体的に実験的な要素が強く、
所謂ジャズとは違った曲が多いように思います。
ホーンを始め、パーカッションなど曲によってさまざまな音が取り入れられています。
また、何か狙いがあってのことかはわかりませんが、
ピアノの音が丸いというか、ちょっと籠ったような印象が……。
というわけで初めて聴くにはおすすめしがたいです。
が、1曲目「When It Rains」からしっかりとメロディが存在しており、
聴いていくうちに難解なだけでなく、新しく描かれる世界を覗くことができます。
そしてなんといっても「Paranoid Android」がすごいです。
前曲の「Dropjes」から続くように入り、
静かに語るような音から壊れた世界を表すようなノイズ。
ビリビリとくるような緊張感に飲み込まれていきます。
また、柔らかくヴィブラフォンが歌う「Wave/Mother Nature's Son」のメドレーも面白いです。
音に没頭してみてくなる一枚。